2018年 06月 05日 ( 1 )

■■ 白き刹那に想う ■■




・・・ふと 足元に目をやると







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こんな風に 下草に止まる子も

たくさん いた・・・




今、思うと 寿命が近い子たちだったのだろう。


飛んで、飛んで

がさがさになった その翅が 物語っている・・








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僅か数日でも


この子は、生を謳歌し

充分、満足だったと思う。


私は、この一枚が好きになった

風の方向に目を向けて

神様 私を生かしてくれてありがとう


そう言っているように 見えた







丸一日 この子と過ごし

記事にすることを決めてから、

数日後、私は再びこの地を訪れた。



この子が「飛ぶ」姿を

しっかりと心通わせて 撮影したかったから。




いつもの 180マクロと、マニュアルフォーカスと、一枚撮影で

臨んだこの日


キアシドクガは、前回とは比べ物にならないくらい

数が減っていた。



少ないチャンスに 入魂。





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ふと、気づくと


空から 何か 白いものが降ってくる。

あっちにも、こっちにも


まるで、桜の花びらのように・・・



その正体が、この子のちぎれた翅だとわかったのは

地上に舞い下りた瞬間を 見たときだった








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落ちて尚 燦然と輝く翅


そこには、たしかに

命の尊厳が 宿っていた








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彼らは皆 定められた運命に従って

その瞬間を、懸命に生きている。


ただ、それだけ。

それだけでいい・・

むしろ それこそが大切なのではないかと

彼らを見つめるたびに思う・・・





[キアシドクガ]



~ Fin. ~












by Sippo5655 | 2018-06-05 22:11 | 虫いろいろ | Comments(24)