■■ 白き刹那に想う ■■




・・・ふと 足元に目をやると







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こんな風に 下草に止まる子も

たくさん いた・・・




今、思うと 寿命が近い子たちだったのだろう。


飛んで、飛んで

がさがさになった その翅が 物語っている・・








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僅か数日でも


この子は、生を謳歌し

充分、満足だったと思う。


私は、この一枚が好きになった

風の方向に目を向けて

神様 私を生かしてくれてありがとう


そう言っているように 見えた







丸一日 この子と過ごし

記事にすることを決めてから、

数日後、私は再びこの地を訪れた。



この子が「飛ぶ」姿を

しっかりと心通わせて 撮影したかったから。




いつもの 180マクロと、マニュアルフォーカスと、一枚撮影で

臨んだこの日


キアシドクガは、前回とは比べ物にならないくらい

数が減っていた。



少ないチャンスに 入魂。





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ふと、気づくと


空から 何か 白いものが降ってくる。

あっちにも、こっちにも


まるで、桜の花びらのように・・・



その正体が、この子のちぎれた翅だとわかったのは

地上に舞い下りた瞬間を 見たときだった








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落ちて尚 燦然と輝く翅


そこには、たしかに

命の尊厳が 宿っていた








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彼らは皆 定められた運命に従って

その瞬間を、懸命に生きている。


ただ、それだけ。

それだけでいい・・

むしろ それこそが大切なのではないかと

彼らを見つめるたびに思う・・・





[キアシドクガ]



~ Fin. ~












by Sippo5655 | 2018-06-05 22:11 | 虫いろいろ | Comments(24)
Commented by nenemu8921 at 2018-06-05 22:21
こんばんわ。
キアシドクガというの。
妖精の化身のようですね。
すばらしい! 入魂の画像、ラストの一枚は震えます!!
Commented by h6928 at 2018-06-05 22:24
虫たちの中には、大人になるということはただ次世代に命をつなぐため、
だけのために短い命を生きるものもけっこういますよね。
飲まず食わず、交尾をして子孫を残したら死んでいく・・・・。
一番身近なところでは、昔カイコを飼っていた時、
まざまざと体験しました。
人間はそれを「産業」に利用して、
いまだに「改良」を続けているのも事実ですけどねぇ。

Commented by kame-photo-2 at 2018-06-05 23:14
こんばんはです!
カゲロウの類も同様、実に儚い命・・
なんとも弱々しい飛び方ではトンボなどにとっては格好の餌なんでしょうね〜
光り輝くラスト、お見事です!!
ポチッ!
Commented by 山本 at 2018-06-06 00:18 x
こんばんは、Sippoさん、
最後の写真、どこか深い物語を感じます。
Commented by MIYAKOUTA5040 at 2018-06-06 04:43
羽化から交尾、そして翅が落ちるまでの
一つの絵巻を見ているようでした。
最後のお写真は輝く命の象徴のように感じました。
いきものから学ぶもの、
それは懸命に生きる姿。
そんな思いも伝わってきました。
Commented by peko at 2018-06-06 11:13 x
命の儚さ...
色々な意味で日々感じながら生きていますが
一瞬でも命を輝かせ広い世界を感じられる瞬間があったら...
それだけでも素晴らしい一つの命だったのではと思います。
毎年シジュウカラのヒナの巣立ちを見守っていますが
10羽巣立っても生き残るのは1羽か2羽と聞きます。。
でも巣箱から大空へ飛び出したその一瞬の輝き、命の輝きを目にし
儚い命でも素晴らしい命なのだといつも感じます。
キアシドクガも素晴らしい命の輝きを見せてくれましたね^^
その一瞬をカメラに収められたSippoさん!!
素晴らしいお写真をありがとうございました。
最後の一枚^^本当に美しいです(^_-)-☆
応援です☆彡

Commented by toshipho4 at 2018-06-06 12:55
こんにちは。
「定められた運命に従って、その瞬間を懸命に生きている。」
自然界には学ぶべき事がとても多いですね。
P!
Commented by の子 at 2018-06-06 15:35 x
妖精、儚い命の妖精なのね。
美しい翅の妖精さん。
Commented by gonbe-0526 at 2018-06-06 20:20
こんばんは
キアシドクガよく見ます。
でも儚いですね。
ラスト天に召されるような感じが素敵です。
Commented by nika4 at 2018-06-06 21:37 x
黒いバックに純白の蛾の飛翔、素晴らしいと思います。ピントもバッチリ、玉ボケも良い雰囲氣で、
ナイスです!
Commented by happysweet1205 at 2018-06-06 22:43
こんばんは
僅か数日の命なんですか・・・
翅を散らしながら舞う・・・
懸命に舞っているんですね。
ラストの黒背景に舞う姿は
天に召されるかのように神々しく見えます。
Commented by hirosi906 at 2018-06-06 22:46
蛾はどっちかというと嫌われ者ですが、
この写真達を見れば、小さな尊い命ですね。
短い命精一杯生きてるんですね。
Commented by pastel24c at 2018-06-07 09:07
今季の集団発生はいつになく多かったように感じています。
ゼフの季節、本種やトンボエダシャクを目にして、凡人は
当たり年かと思い 通り過ぎるだけですが・・・なんと
想いのこもった4部作、興味深く拝見しました。

成虫になって飲まず食わずで、数日の命を後世に繋ぐためだけに
羽化する昆虫たちが何種かいますが、彼らの長い歴史の中で
それが、最も理にかなった一生として選択した結果なのでしょう。
先日、モンカゲロウを見て、ふと思ったことがあります・・・
花火のように一瞬輝いて有終の美を飾る 成虫としては短い命ですが
もしかすると幼虫の時、サナギの時にたくさんの夢を見て、その花火
には、楽しい思い出がいっぱい詰まっているのかも知れませんね。
Commented by asitano_kaze at 2018-06-07 18:54
キアシドクガの生態、初めて知りました。
とくに口がないというのが衝撃的でした。
自然の神様は食べる時間も恋の時間にめいっぱい使いなさいということなのかな、と思いました。
私が見たのは大木の周りを待っている姿で、地上へ降りているものはまったく見ませんでした。
それで正体が分からないままでした。
ラスト、命の懸命な耀き、すばらしいです。
Commented by yurinBD at 2018-06-08 12:10
キアシドクガの一生にこうした物語があることを初めて知りました。
生態をよく知った方が撮影すると、全く違うお写真になりますね!
特に最後のお写真には感動しました

Commented by ichizo88 at 2018-06-08 15:10
青空をバックに飛んでいる姿は元気に見えますが、
最後の写真の暗い背景に浮き上がる姿は、天国に向かっているようにも見えますね。
Commented by hiro-photo at 2018-06-08 18:29
こんばんは。
空から千切れた翅がチラチラと降って来る・・切ないですね。
Commented at 2018-06-09 00:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tanuki_oyaji at 2018-06-09 18:24
Sippoさん、こんばんは〜♪
キアシドクガは名前とは違って毒はなさそうですね。
ふわふわと飛ぶ姿が見られて良かったですね。
Commented by BBpinevalley at 2018-06-10 08:53
おはようございます。
確かに、自然の中に身を置いていると、命のカタチが見えてきますね。
自分もその一つであることが、何の不思議もなく受け入れられる。
人それぞれ、運命の風に乗って、力尽きるまで飛ぶのみです。
Commented by himeoo27 at 2018-06-10 08:56
蛾と言うだけで嫌われ者の
「キアシドクガ」ですが
このように飛翔している姿は、
優美で、蝶以上の美しさですね!
Commented by grassmonblue at 2018-06-10 11:53 x
白き刹那と入魂の一枚感動です。
時に大量発生するこの蛾の「花びら」初耳でした。
再び感動です。
Commented by vangino at 2018-06-10 22:29
こんばんは
キアシドクガをこのように見つめたことはありませんでした
白い翅は儚く脆いものですね
ラストカットは美しいです・・天使の化身したような姿に感じます☆
Commented by pmc-beetle at 2018-06-10 22:38
あの時・・・。

確かに綺麗だとは感じていました。
ただ、実は密かにぞっとしてもいました。

白い翅の群れは異様に見え、
静寂の中で、ひらひらと舞う姿は、
浮遊する霊のようで、
蝶のような可憐な舞いを、
彼らに重ね合わせることはできませんでした。

でも、今、すべてがわかりました。

あの時、
ひらひらと動く白い翅たちには、
短い生の営みが凝縮されていたのですね。
終わりに向かう、儚い飛翔・・・。
異様にも見えたわけです。

色々な命の輝き方があるなと、
改めて考えさせられました。

輝き方や輝き具合って、
ヒトも昆虫も差がないのかも知れませんね・・・。
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